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学術・教育

第42回 学術研修会のお知らせ

下記の通り、第42回NSK学術研修会を行ないました。

今回の研修会につきましては、JATACの認定委員会において単位認定の承認を得られました。

正会員対象 認定単位 C領域(関連団体の学術研修会) 2単位
一般会員対象 特別認定単位 スポーツ医学系領域 2単位

今後も引続きNSKの研修会出席者については、JATAC単位認定講座として取扱って頂けるよう働きかける予定です。

日時 : 平成18年 4月 9日(日)
場所 : 東 桜 会 館
名古屋市東区東桜2-6-30
電話 : 052-973-2223
時間 : AM 9:30 ~ 12:00

演題 各種テーピングの目的と方法 ~スパイラル・テーピング~
講師 スパイラル・テーピング協会学術局編集委員

NSK保険協会理事 古田 昌宏
※スパイラル・テーピング療法とは……

身体のアンバランスによって起こる関節や筋肉等の腫れや痛み等に対して、スパイラル(spiral らせん・渦巻き)状にテーピングをすることによって、身体全体のバランスを速やかに、しかも無理なく整え、痛みを軽減もしくは消失する施術法です。

第2回 7月23日(日)『抗重力筋調整法』
第3回 12月10日(日)『腰部施術法のための主な検査法』を予定。

演題 肩関節(臼蓋上腕)の機能解剖
講師 NSK保険協会 学術副委員長
中和医療専門学校 教員 伊藤 和己

皆様にとっては復習になりますが、患部を評価、判定する場合の初歩であります。
今一度思い起こして頂ければ、また今後の施術にお役に立てれば幸です。
普通使っている肩関節という言葉は、肩上腕関節のことをいい,これは肩を構成する7つの関節のただ1か所をさす我々柔整師は熟知し、巧く利用し、柔整師ならではの手技を用い施術にあたり患者の信頼を勝ち取らなければならない、柔道を手技に取り入れられなくなると、道は途絶えます。

肩甲上腕関節の構造
上腕骨近位端:肩甲骨:鎖骨

関節唇
肩甲骨関節窩は上方が狭く下方が広い洋梨のような形、挙上時には、上腕骨頭は下方に滑り込む
SLAP(superior labrum both anterior posterior)病変
Bankart病変
関節包
前方および下方は厚く、後方は薄い
上腕下垂位では下関節上腕靱帯は弛緩しているが挙上とともに緊張し、外転時の肩関節の外旋運動にも関与
鳥口上腕靱帯
拘縮により外旋制限
上腕二頭筋長頭腱
SLAP(superior labrum both anterior posterior)病変
腱板(rotator cuff)
烏口肩峰アーチ(Coraco-acromia1 arch:C-Aarch)を棘上筋腱が通る.(インピンジメント)

肩関節の可動性
臼蓋上腕関節・肩峰下関節・肩甲胸郭関節・肩鎖関節・胸鎖関節・胸肋関節・肋椎関節
これら全ての協調運動による・・・一つが崩れても機能障害を引き起こす.よく観察せよ

肩関節の挙上と回旋
肩甲上腕リズム
鎖骨の挙上と回旋(鎖骨回旋により得られる肩甲骨上方回旋)
三角筋と棘上筋の協同作用
肩関節の動作筋

肩のゼロ・ポジション(Zero position) ≒コッドマンのハンモックポジション
(1)上腕骨の機能軸が解剖軸に一致すること
(2)上腕骨の外旋も内旋もないこと
Scapula Planeスカプラ プレーン(肩甲骨面)
約30度斜め前に角度を持って付いている. この角度の延長線上で作った平面のことを云う
(更に上腕骨骨頭は30°後捻する.∴水平屈曲約60°位になる)バンザイし易い角度

合同研修会の実施報告

下記の通り、合同研修会を執り行ないました。

日時 : 平成17年11月13日(日)
場所 : 東 桜 会 館
名古屋市東区東桜2-6-30
電話 : 052-973-2223
時間 : PM 1:30 ~ 4:30
演題 日頃おこり得る事例に対しての対応と対策

①参考資料として作成した、柔道整復師の施術に係る『算定基準の実施上の留意事項』の内容の補足と確認
②療養費の意義、支給要件等について
③返戻書類に対する保険者への対応(保険協定、混合診療、負担金の徴収のしかたなど)

《グループ ディスカション》

※他の接骨院がどのような方針、方法で施術を行っているかについてを、グループごとに分かれ、個々の接骨院の特徴、心がけている事、また今後の方向性などを意見交換

第41回 NSK学術研修会

平成17年7月10日(日)ぱ・る・るプラザ岐阜にて、第41回NSK学術研修会を実施致しました。

《演題》
①確実に効果のでる超音波治療器の活用方法

伊藤超短波株式会社 名古屋営業所
所長  山中 氏
・スポーツ外傷から慢性疾患まで幅広い超音波療法の活用と、他の物療機器との併用等。
・新型電流療法の紹介

ES-520に搭載されている高電圧療法(プロスポーツ選手も愛用)
◆出席された先生の感想として…◆

超音波治療器は手間が掛かるし治療効果もわからず、機械はあるがあまり使用していませんでしたが、超音波の特性・使用方法により深部に対しても刺激作用が高く、即効性を期待出来ることがわかりました。
今後、スポーツの現場でも多用してみたいと思います。
②天然石イオンパウダーのマッサージクリーム 紹介と実演

第40回 NSK学術研修会

平成17年3月13日(日)名古屋丸の内東急インにて、第40回NSK学術研修会を実施。

《演題》
①バレーボール選手のジャンパー膝に対するDSIS療法を用いた症例
各務原接骨院 院長  山口専太郎

②NSKスポーツ科学ボランティア活動部会の活動報告
NSKスポーツ科学ボランティア活動部会長  古田 國義

③柔道整復師の地域スポーツ活動の一例と実益へのつなげ方
岐阜工業高校ラグビー部トレーナー
近藤接骨院 院長  近藤 桂司
岐南工業高校ラグビー部トレーナー
各務原接骨院 院長  山口専太郎
関市立関商工ラグビー部トレーナー
やまかわ接骨院 院長  山川 浩之
関市立関商工ラグビー部トレーナー
早川接骨院 院長  早川 真

①バレーボール選手のジャンパー膝に対するDSIS療法を用いた症例
各務原接骨院 院長  山口専太郎

【はじめに】
高校バレー部選手(岐阜県内強豪チーム)のジャンパー膝(脛骨粗面部疼圧痛タイプ)にDSIS療法(Dynamic Shoe Insole System=動的足底挿板療法の略)を処方する機会を得て、良好な結果を得たので報告する。

【症例】
高校一年生男子。中学二年時位より左膝脛骨粗面部ジャンプ時疼痛、圧痛有り。他医療機関通院歴多数。本人の意志により部活動中止せず痛みを我慢し続け現在にいたる。
初検時のジャンプ動作時の最大疼痛を5とし、ペインスケール5~0の6段階で本人申請の評価を行い2週間目には3となり、4週目には2となる。3ヶ月後の来院時には、脛骨粗面部に今だ隆起はあるもののペインスケールはほぼ0となった。

【評価】
・静的評価及びフットプリンターより
O脚 右肩↓ 左右小趾浮き足 左母趾外反 左足横アーチ
左母趾の蹴りが弱いと思われる。
・動的評価
歩行時、ダッシュ時、ジャンプ時ともにKnee In傾向が見られた。

【インソール作成】
左右共に3軸SPパッドをベースに
左足 Rウェッジ3㎜を外側装着 FWウェッジ前足内側装着 母趾球、舟状骨、小趾外転ポイントにパッドを装着。
右足 後足部ヒールウェッジ3㎜装着 小趾外転ポイントにパッドを装着

【結果と考察】
患側母趾の蹴り出しが弱く足関節回内 膝関節Knee Inすることにより下腿内旋する。
ジャンプ動作時の大腿四頭筋収縮の際に、この内旋のストレスが脛骨粗面部に加わり疼痛及び粗面部隆起につながるのではないかと考える。DSIS療法を行い、このストレスを少なくすることで疼痛減少となるのではと考える。

【まとめ】
部活動を休むことなく脛骨粗面部疼圧痛タイプのジャンパー膝に対してDSIS療法を行い有効な結果を得られた。今後は更に症例を重ねていきたいと思います。

第39回 NSK接骨学術研修会

去る平成16年9月12日(日) 松波総合病院において第39回NSK接骨学術研修会を実施。
講師には、村田治療室院長 村田 一吉氏を迎え、演題「筋力検査(AK)の基礎と実技・神経伝達調整テクニックの実践と体験」。
患者の持つ治癒能力が最大限に発揮できる治療につき受講。

村田 一吉氏 プロフィール

湘南工科大学で流体工学を専攻。長生学園卒業後、カイロプラクティック、オステオパシーを学び、東京の自由が丘にて村田治療室開院。
応用運動機能学、頭蓋仙骨療法、漢方医学、アーユルベータなどを学び、生体の心と体と疾病との関係を研究。

第2部として、最近多く見受けられる病院との重複診療や、健康保険組合からの照会不一致による返戻への対応策を検討。
実例を基に作成した冊子「こんな返戻があったら?」を参考資料とし、対処方法を議論の結果、問診表や回答書等を添付の上、再提出する事を提唱。
懇談会は、学術研修会終了後、希望者を募り、「The forlon 炎の龍」にて開催。多数の方に出席頂き、柔整業界の現状、展望など活発な意見交換ができ、有意義な会となった。

以上の通り、学術研修会・懇談会ともに盛況かつ滞りなく閉会。

第38回 NSK接骨学術研修会 (15周年記念講演)

野球肩関節障害について

場所:ルネッサンスホテル
日時:平成16年3月14日(日)

みどりクリニック 瀬戸口 芳正様

野球の肩関節障害は、オーバーユースによる障害が特徴的である。
筋、腱、靭帯の繰り返す微小断裂と不良な等級フォームが重なり、肩の不安定性を続発する。
不安定な肩は投球を繰り返すことにより、悪循環に陥り、次第に腱の断裂や関節唇の剥離を引き起こし、ついには手術しないと治せない程まで肩の構造が破壊されていく。
受傷時期が特定できる現在の手術の技術では、本来の強固かつしなやかな再建することは困難であり、障害を起こす前に予防していくことが非常に重要となる。
投球障害の予防とリハビリには、肩関節の充分な筋力と可動域、適切な投球フォームの修得が必要となる。
運動連鎖の観点から、肩関節のみにとらわれる事なく、体幹、下肢の異常も含め全身のコンディショニングを行わないと改善しない症例も多い。

プロフィール

平成二年 宮崎医科大学卒業、三重大学にて麻酔科、救急救命・集中医療部に入局、小山整形外科病院勤務の後にみどりクリニック開業。
中日ドラゴンズチームドクター、FIM(国際モータースポーツ連盟)認定チーフメディカルオフィサー、NSCAジャパン理事など兼務。