去る平成16年9月12日(日) 松波総合病院において第39回NSK接骨学術研修会を実施。
講師には、村田治療室院長 村田 一吉氏を迎え、演題「筋力検査(AK)の基礎と実技・神経伝達調整テクニックの実践と体験」。
患者の持つ治癒能力が最大限に発揮できる治療につき受講。
村田 一吉氏 プロフィール
湘南工科大学で流体工学を専攻。長生学園卒業後、カイロプラクティック、オステオパシーを学び、東京の自由が丘にて村田治療室開院。
応用運動機能学、頭蓋仙骨療法、漢方医学、アーユルベータなどを学び、生体の心と体と疾病との関係を研究。
第2部として、最近多く見受けられる病院との重複診療や、健康保険組合からの照会不一致による返戻への対応策を検討。
実例を基に作成した冊子「こんな返戻があったら?」を参考資料とし、対処方法を議論の結果、問診表や回答書等を添付の上、再提出する事を提唱。
懇談会は、学術研修会終了後、希望者を募り、「The forlon 炎の龍」にて開催。多数の方に出席頂き、柔整業界の現状、展望など活発な意見交換ができ、有意義な会となった。
以上の通り、学術研修会・懇談会ともに盛況かつ滞りなく閉会。
野球肩関節障害について
場所:ルネッサンスホテル
日時:平成16年3月14日(日)
みどりクリニック 瀬戸口 芳正様
野球の肩関節障害は、オーバーユースによる障害が特徴的である。
筋、腱、靭帯の繰り返す微小断裂と不良な等級フォームが重なり、肩の不安定性を続発する。
不安定な肩は投球を繰り返すことにより、悪循環に陥り、次第に腱の断裂や関節唇の剥離を引き起こし、ついには手術しないと治せない程まで肩の構造が破壊されていく。
受傷時期が特定できる現在の手術の技術では、本来の強固かつしなやかな再建することは困難であり、障害を起こす前に予防していくことが非常に重要となる。
投球障害の予防とリハビリには、肩関節の充分な筋力と可動域、適切な投球フォームの修得が必要となる。
運動連鎖の観点から、肩関節のみにとらわれる事なく、体幹、下肢の異常も含め全身のコンディショニングを行わないと改善しない症例も多い。
プロフィール
平成二年 宮崎医科大学卒業、三重大学にて麻酔科、救急救命・集中医療部に入局、小山整形外科病院勤務の後にみどりクリニック開業。
中日ドラゴンズチームドクター、FIM(国際モータースポーツ連盟)認定チーフメディカルオフィサー、NSCAジャパン理事など兼務。